ケーキを公正公平に分けるように人を正しく処遇する方法 — 森本 紀行(アゴラ)- Yahoo!ニュース

ケーキを公正公平に二人の間で分割する方法を考えよう。これは、実は、いたって簡単な話で、一方の人が自分の好きなように包丁を入れて二つに分け、他方の人が二切れのうち自分の好きなほうを先にとればいいのだ。

なぜ、これが公正公平な分割であるかというと、双方から不公正や不公平という批判は生じ得ないからである。そして、公正公平ということは、社会的な合意の形成にすぎず、合意とは反論の不可能性のことだから、双方が不公平だとの反論ができない以上、双方が公平だと合意したのと同じになる。

これは、プラグマティズムの哲学である。……

この哲学を元に、会社の雇用と人事制度について論じているのがおもしろい。

人事に完全な公平はなく、限界があるとしている。